
職場での人間関係にストレスを感じる瞬間10選とストレス解消方法
今の仕事や職場環境に満足していますか?
残業続きの毎日や、満足のいく給与がもらえずに不満を感じる人も多い中、職場へのストレスをもっとも感じやすいのは「人間関係」の悩みだといわれています。
他の人が普段どんな場面でストレスを感じているのか、気になりますよね。また、1日の3分の1以上を過ごす職場だからこそ、ため込みがちなストレスをうまく解消することも重要です。
そこでこの記事では、『職場の人間関係にストレスを感じる瞬間&本当に効果的なストレス解消方法』をまとめてご紹介していきます。
職場の人間関係にストレスを感じる人は7割以上!
チューリッヒ生命が2018年5月に実施した「ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」によると、勤め先に何らかのストレスを感じている人が全体の73.4%を占めています。
また、「ストレスを感じる」と回答した人の原因をみると、
- 第1位:上司との人間関係(38.9%)
- 第2位:同僚との人間関係(29.0%)
- 第3位:仕事の内容(27.2%)
となり、「人間関係」にストレスを感じる人が約7割を占めることがわかっています。
この他、「部下」や「お客様との人間関係」も高い数値となっており、すべてを含めると、7割~8割近いビジネスマンが人間関係に何らかのストレスを感じているといえます。
人間関係でストレスを感じる瞬間10選
では、日々奮闘するビジネスパーソンがどんな場面でストレスを感じやすいのか。
ストレスを感じやすい瞬間をまとめてみていきましょう。思わず「あるある!」とうなずいてしまう人も多いのでは?
1.ウワサ話・陰口・社内いじめ
どの職場にも必ずといっていいほどウワサ好きな人っていますよね。確証のない話がどんどん浸透し、いつの間にか広まってしまうのは誰にとってもストレスを感じるポイント。
また、単なるウワサ話にとどまらず、陰口や社内いじめにまで発展してしまうと、仕事に行くことが苦痛になるほどの大きなストレスになる場合があります。
2.上司が口うるさい・高圧的
「上司との人間関係」は調査結果で第1位になるほど、ストレスを溜めこみやすいポイントです。
仕事内容を細かくチェックされてはダメだしをされたり、人前で高圧的な態度で指導を受ける瞬間は、誰もがイライラやストレスを感じますよね。
上司の顔色や機嫌をうかがいながら仕事をすること自体にストレスを感じる人も多いようです。
3.同僚が仕事をしない・すぐサボる
上司だけではなく、同僚へのイライラやもどかしさもストレスポイントのひとつ。ろくに仕事もせずに喋ってばかりだったり、そのくせ「予定があるから」と残業を平気で押し付けてくるような同僚にモヤモヤする人が多いようです。
また、上司や気になる異性の前だけはやる気のある“フリ”をする、いいとこ取りの同僚にストレスを感じているケースも。
一方で、同僚と気まずくなりたくないという気遣いから、不満を口に出せないこともストレスを感じやすい要因となっています。
4.コミュニケーションが取れない・連携不足
チームでひとつの仕事に取り組む場合などに生じやすいのが「連携不足」によるストレスです。
- 伝えたいことがうまく伝わらない
- 話を聞いてもらえない
- 自分の意見は無視される
このようなコミュニケーションの壁にストレスを感じる人は非常に多いです。また、報告や伝達頻度の価値観が合わずに、「あの人は全然報告しない」「あの人は細かすぎて合わない」というぶつかり合いにつながってしまうことも。
5.指導方針が合わない
チーム間のぶつかり合いだけでなく、上司・部下の関係でストレスを感じる人も。
上司の立場からすると、
- 人の話を聞かない、メモも取らない
- 全然成長しない、やる気が感じられない
- でも強く言うと「パワハラ」と騒がれそう
このような葛藤がそのままストレスとなってしまっているケースが多いです。一方で部下の立場からは、
- 教え方がヘタすぎて何が言いたいか分からない
- ただ「がんばれ」「やる気を出せ」と言われても困る
- 「最近の若者は」という目でバカにされている気がする
という意見も。上司と部下の相性があまりにも合わない場合、お互いに強いストレスになってしまうケースがあるようです。
6.人に厳しく自分に甘い上司にイラっとする
部下に口うるさく指導しておきながら自分はミスばかり、という上司にストレスを感じる人も多いです。部下が上司のしりぬぐいをするのはちょっと変ですよね。
チームとして助け合う関係ならまだしも、何度も何度も同じようなことが起きると、誰でもイライラやストレスを感じてしまいます。
力強くリードしてくれるような憧れの上司像とかけ離れてしまっている場合、大きなストレスにつながることがあるようです。
7.飲み会や接待がめんどう
仕事以外の面でストレスにつながりやすいのが「飲みニケーション」ならぬ、飲み会や接待の誘いです。上司からの誘いを断れず、たびたび飲み会やら接待に付き合わされては、疲労もストレスもたまる一方ですよね。
だからといって何度も誘いを断ってしまっては「あいつは付き合いが悪い」なんてレッテルを貼られてしまうことも。ひどい場合は、上司の評価そのものが下がってしまうことにもなり兼ねません。
こういったしがらみにストレスを感じる人が多いようです。
8.上司と部下の板ばさみ状態
中間管理職の方が感じやすいのが「板ばさみ」からくるストレスです。
どちらの意見も聞かなければならないうえ、相手に伝えにくいようなことはすべて自分に丸投げされる!という方も多いのではないでしょうか?
9.女性同士のドロドロ
女性ばかりの職場で起こりやすいのが、ドロドロした女性特有の対人トラブルです。
上辺ではニコニコしながら、裏では陰口のオンパレードなんていうのは当たり前。ひどい場合はまったく身に覚えのないウワサを流されることもあるほど。
女性同士の場合、仕事に支障をきたすような嫌がらせが横行することもあり、一度ドロ沼にはまってしまうとなかなか抜け出せないことが多いのも特徴です。
10.セクハラ・パワハラ
単なる「ストレス」として片づけられないのが、パワハラ・セクハラ問題です。
職場で頻繁にセクハラ被害を受けたり、パワハラが常態化している場合、なかなか自分から声をあげられずに飲み込んでしまう人が多いのが現状です。
自分ひとりがガマンすれば・・・などと抱え込んでいるうちに、心身に支障をきたすレベルのストレスにつながってしまうケースも。
セクハラやパワハラを受けたと感じたら、決して我慢せずになんらかの行動を起こすようにしましょう。同僚や別の上司、専門機関に相談したり、早急な転職を考えることも大切です。
みんなはどうしてる?本当に効果的なストレス発散方法
ストレスを感じやすい瞬間をみてきました。切っても切れないストレスだからこそ、溜めこみすぎない上手な発散方法を知っておくことは非常に重要です。
自分に合ったストレス解消方法を見つけておくと、上司の嫌味もうまくスルーできるようになりますよ。
最初にご紹介した、チューリッヒ生命による「ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」によると、多くの人が実践しているストレス解消法は以下のようになります。
- おいしいものを食べる(48.4%)
- 身体を動かす(34.3%)
- 睡眠・休息をとる(33.4%)
- 趣味に没頭する(30.9%)
- お酒を飲む(21.9%)
上記のストレス解消法は、すでに実践している方も多いのではないでしょうか?この他にも、ストレス発散に効果的な方法を3つご紹介していきます。
カラオケや屋外で大声を出す
自分の胸の中にたまった黒い感情を思いっきり外に吐き出してみましょう。「〇〇がイヤだー!」と直接叫ぶのももちろんありですが、ただただ大声を出すだけでも、気持ちがスッキリしますよ。
大人数で騒ぐもよし。ひとりカラオケで自分の時間に浸るもよし。とにかく声に出して、自分の中のストレスを追い出してやりましょう。
日記にストレスを書きなぐる
なかなか声に出しにくい場合は、日記やメモ帳にありのままの感情を書きなぐるのも効果的です。どんな方法でもいいので、自分の中のストレスをアウトプットすることが大切。
溜めこんでいたものを外に吐きだすこと。そして、吐きだしたストレスを自分自身が理解することで、「あ、自分はこんな風に感じていたんだ」と、新しい発見をすることもできます。
自分自身をより深く知ることは、ストレスと上手に付き合っていける第一歩にもなりますよ。
旅行やデートで非日常気分を味わう
ストレス過多な日常から現実逃避するのもおすすめです。友人との旅行や恋人とのデートは、日常のイヤな出来事を忘れられる貴重な時間。
非日常気分を満喫することで気持ちをリセットでき、また新しい1日をスタートする元気をもらうことができますよ。
疲労やストレスを溜めこみすぎると「旅行すらめんどくさい。何してもムダ。何もしたくない。」という思考に陥ってしまうことがあります。
これはSOSのサイン!身体がため込みすぎたストレスに悲鳴を上げている証拠です。
SOSサインを感じたら転職を考えよう
身体からのSOSサインを感じたら、ストレスフルな今の職場そのものを変えることを考えるべき。転職を視野にいれ、動き出す必要があります。
実際に人間関係で強いストレスを感じている人の多くは、最終的に『転職』という選択をするケースが非常に多いです。なぜなら、人間関係の悩みを根本的に解決することは難しい場合が多いからです。
上司や同僚の性格を変えることはできませんし、社内いじめやパワハラも簡単にはなくなりません。
だからといって自分ひとりがストレスを抱え込んでいては、いつか潰れてしまいますよね。そうなる前に、ストレスの元凶となる環境そのものを変えることは、もっとも効率的で確実な解決手段だといえるわけです。
また、転職するなら少しでも早い方が有利であることも事実。つまり、今の職場にしがみつき、限界までガマンするメリットは何一つないということです。
ストレスフルな職場環境の中でガマンしている時間はもったいない!転職もありかな?と頭に浮かんだら、まずは行動に移してみましょう。
会社を退職しなくとも、転職に向けてできることはたくさんありますよ。次のステップへ向けて動き出すこと自体が、前向きな希望を感じさせてくれることもあります。
ストレスと戦い続ける社会人だからこそ、自分にとって最良の選択がなんなのかを考えてみてはいかがでしょうか?